INNOCENT INCESTフルコンプ感想 乙女ゲーム 2015年06月12日 そういえば同人系の作品ではまだ感想はひとつも書いていなかったなーと思いつつ、フルコンプしたばかりの作品なのでちょうどいいや、と……いうのもありますけれど、それ以上にフルコンプ後の余韻がちょっと抜け切れないのでこの場に吐き出します。 相変わらずネタバレ多分に含みます。 この作品、絵が好みだなーとステラワースに行った時に衝動的に買ったんですが、インストール後に急に興味が薄れて1年以上放置していたんですよね。うん……買ったら満足してしまうタイプなんだ。現代もので学園もの(?)っていう理由もある(好みは断然西洋ファンタジー)。 が、昨日急に興味を持って何かに取り憑かれたように一気にフルコンプしました。 なんでずっと放置していられたんだろう……って思うくらいに、先へ先へ……とどう展開するのか気になる文章運びでしたよ。 ちなみに前作はプレイしたような記憶が薄っすらと残っています。ずいぶんと前だから、内容ほとんど覚えていなくて……フルコンプした今、改めてプレイして沙耶と彰人の関係性をおさらいしたいなーと、DLしてきました。薄っすらとしか覚えていなかったから、沙耶と彰人の会話がどうにもモヤモヤしてしまって……。一度プレイしたら生涯忘れない記憶力が欲しい。切実に。 さて、肝心の感想に移りたいと思います。 今回はいつもより短め……に収まるかと思います。多分。 ・システム 特に不満はなかったです。 我儘言うなら、既読シーンはジャンプ出来る機能が欲しかったなー、と。選択肢から選択肢までの文章長くてスキップ中の待ち時間が退屈ですし。しかしその機能をつけるのは面倒臭いだろうし難しいだろうとも理解しているので、単に言ってみただけです。 あ、でもフェードアウト・インとかの時間が長くてクリックで飛ばせなかったのはストレスでした。厄介なせっかちプレイヤーなのです。 インターフェイスのデザインとかはすごく好きです。 ・イラスト 全体的にものっそい好みです! パッケ買いしたくらいですしね。 スチルも全体的に幻想的な雰囲気で綺麗でしたし。 マニアックなこと言うと、手の描き方がかなり好きです。 ・音楽・ムービー OPムービーが繰り返し何度も観たくなるタイプでしたね。実際に何度も観て聴きすぎたせいか、昨日からずっと頭の中でループしてます。 ただ、個人的な意見を言うとOPムービーはもうすこし短くしても良かったんじゃないかなーと。 長いと、途中ちょっとだる~んってなるので……。 TrueENDにも使うなら、そっちでフルVer.を流せば演出面でも効果的だと思いますし(え、使い古されてる手法だって?)。 ストーリー もともと購入後、最初の選択肢まででプレイを止めてしまっていたのは、あまりストーリー的に大きな起伏がなさそうだなーと勝手に思っていた部分が大きかったんですよね。が、実際に続きをプレイしてみたらそんなことはなく。沙耶の心情も丁寧に描写されていて、彰人がいなくなってしまうことに対して如何に不安があるのか……その部分だけでもかなりの起伏がありましたし。そして母親の死の真相についても普通に事故死で納得していたので、まさかの展開にビックリ(もしかしたら伏線あったかもだけど、放置期間長すぎて覚えてないという……)。 でもって彰人が沙耶を置いて海外出張したのは、彰人に依存する沙耶が独り立ち出来るように……といった保護者的な側面の強い理由なのかなーと予想したりしていたのですが、「俺を置いていくのはお前だろう」発言で混乱。ことはそんなに単純なものではありませんでしたね。彰人も想像以上に沙耶に依存していたのだなーと結果的にははっきりしましたけれど。何その関係性、すごくときめく。 しかし真相を知った後に彰人の監禁ENDを思い返すと、そのときの彰人の心情ごちゃごちゃとすっごく複雑そうだなーと、なんとも言えない気分になりました。 キャラクター ・沙耶(主人公) 呆れるほどに彰人のことしか頭にないヒロイン。これ、彰人以外にも攻略対象いるけど……他の人以外にもちゃんと恋出来るのか?とそういった部分が気になってプレイを進められた節があります。結果、どのルートにも結局は彰人の影が色濃く残っているような気がしなくもないという……。 ・春臣(幼馴染) とりあえず……全体からすると一番シナリオが短いことにビックリしました。スチルも一番少ない。ちょっと……というかもう全体的に不憫なキャラじゃなかろうか。とはいえ、沙耶に対する接し方が完全に駄目な甘やかし方をするタイプで、そこが苦手だったので結果的には不憫でいてくれてよかったです。あ、彰人ルートで教会に迎えに来たとき、キャラが壊れていたのが面白かったです。 ・柿澤(彰人の友人) なんというか……どこまで友人想いなんだ?っていうくらいに彰人のために動いていた印象が強かったですね。本人としてはそれだけじゃないのでしょうけれど。花嫁が攫われること前提で結婚式を計画するとか……結局花嫁が戻って来たのを見てあわあわしているところが可愛かったです。そして彰人の適当すぎる神父役が実に面白かった。 逆に結婚式で彰人を選んだときは、箍が外れたような彰人の様子にドキッとしました。あれ、柿澤の感想のはずだったのに……。 あ、カウンセリングのシーンを読んでいると、無性にロールシャッハ・テストを受けたい気分になりました。手軽に受けられる方法ないかなぁ。 ・日夏(クラスメイト) 共通部分のBadENDで銃が登場したときにまずビックリしましたね。たぶん、あの一人称はこの子のものだろうなとはすぐにわかったのですが、何がどうして平和(?)な学園生活で急に銃なんか出てくるんだ!?と疑問に思いつつもドキわくしてしまったという。攻略制限かかっていたので、気になってしょうがなかったです。真相はかなりヘビーなものでしたけど……。そして、幼い頃は女装子ちゃんだったのか。どんな感じか気になっていたので、ちゃんとスチルがあってホッとしました。そして可愛かった。 ずーっとツンツンしていましたけれど(しかも怖かった)、デレると可愛い奴でした……。 ・彰人 途中途中、箍が外れたように沙耶に迫るシーンはかなりドキッとさせられましたね。かと思えば、究極のじゃがいも好きな上に機械音痴という可愛らしい一面。ちなみに私もじゃがいも料理が大好物です。じゃがバターとかものすごく食べたい……。二番目に好きなのはピーマン(知るか)。 私、等親についてちゃんと理解していなかったので彼とは普通に恋愛出来ると思い込んでいたんですよ。だけど作中で「叔父と姪は結婚できない」発言。えっ、そんなはずは……と思い調べたら実際にそうで、ひどいショックを受けました。そうか……叔父姪は禁断愛にカテゴライズされるのか……。それにしても彼は腹違いの姉に恋したり姪に恋したりと、近親者へ恋に落ちる率が高過ぎると思うんですよね。とか考えながらフルコンプ後にINCESTの意味を調べたらものすごい衝撃を受けました。 沙耶の一番の理解者であり、片割れとも呼べるような存在だけあって、余計に禁忌とされる関係性だったのがショックだったんですよね……。たぶんプレイ前に単語の意味を調べていたらもっとすんなり受け入れられていたんでしょうけれど、まぁでも最後の最後に自爆するのもまた一興だと思います。 ところで彰人って何歳なんだろう……。結構歳の差があると作中では何度も言っているけれど、明確な年齢は出て来なかった……気がするんですよね。出てたっけ?うう、モヤモヤする……。 梨乃・恭弘(友人・先輩) 沙耶に深く感情移入する分、プレイヤーとしても彰人以外に興味がもてなかったので、序盤、強引に演劇部に勧誘された部分では梨乃の強引さがわりと本気で鬱陶しいと感じてしまいましたね。日夏が梨乃の勧誘をこっぴどくあしらった時は、日夏の意見に同調していまいましたし。 沙耶の様子が明らかにおかしい時も、まったく気遣おうとしなかったですし。 最終的には沙耶にとって良い友だちにはなったみたいですが、個人的には苦手なタイプでした。 恭弘に関しては、序盤では出会って間もないのに、気安く沙耶の手を握ったりと馴れ馴れしいところがあまり好きじゃなかったですが、彼の作ったお菓子は食べてみたい気がします。 とりあえずこれで感想は終了です。 なんというか、沙耶に感情移入しているせいかプレイ後も彰人のことしか考えられないですね。キャラデザ的にも、キャラクター的にも個人的に好みだっていうのもありますが。 さて、これから彰人との出会いをおさらいしてきますか。 ……と思ったんですが、今ブログ見に行ったら二年前の記事でリメイク中との表記が。First Kiss読み逃したみたいだから気になってるし購入する気は満々。どうしよう、やっぱりリメイク版完成を待つべきかな。むーん…… [0回]PR