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ゲームの感想や自作ゲームについて

CLOCK ZERO~終焉の一秒~Portableフルコンプ後感想

ひっさしぶりにゲームフルコンプしました!
しかしコンプしたゲームはVitaに移植されていて、タイミング的にも発売後というね!
絵が好みすぎる故に、どうも後の楽しみ、後の楽しみ……と後回しになって積んでしまったというね。結局ストーリーが気になって、他のゲームに先駆けてプレイしてしまったわけですが。
なんか色々と改善だとか追加だとかされてそうで……どうせ今頃コンプするんだったら、もっと買うのを後にすれば良かったぜ……と若干後悔中。
堪え性のなかった過去の自分を悔いています。
まぁ、とりあえずプレイしたのはPSP版なので、PSP版の感想を書きます。
たとえVitaで改善されていようと、今はいったん頭の隅にぽぽいのぽいです!
……だって、考えたらまた購買欲刺激されるもん。さすがに同じゲームを何度も買うほどの経済力はないから、自分の購買欲を煽らないように注意せねば。

さて、さっそくゲームの感想といきましょうか……となる前に。
個人的にタイムリーなタイミングで発見してしまったこのバナー、ついついスクショを取ってしまったのですが……ひとつ、言わせてもらってもいいですかね?



どうしてこの台詞を選んだし!!
作中でも、この発言のせいでお腹が捩れるほど笑ってしまったので、見つけてしまった時は本気でやばかった。くそぅ……見た目が好みなだけあって、色々と心情的には複雑になるぜ……。

はてさて、久々のプレイ後感想……何から手を付けたものか。

・システム
Vitaではどうか分かりませんが……オトメイトさんのゲームはもう少し画面遷移や時間経過の演出時間を短くしてくれると嬉しいなーと。これはどのゲームをプレイしていても思いますね。あとはスキップ速度をもっとシュンッと早く出来たり。一番嬉しいのは既読シナリオをジャンプ出来る機能ですね。華ヤカにあるんだから、他のゲームにも導入してくれたっていいのに……っていつも思います。
ボーナストラックにBGM鑑賞があったのはグッジョブです。我儘言えば、エンディングリストは回想できるようにしたり、CG鑑賞からじゃなくて、回想モード自体を取り入れて欲しかったですね。回想したいのは何もCGがあるシーンばかりじゃないのだよ! ……と、これはかなり昔から、まだ乙女ゲームをプレイし始めて間もない頃から思っているんですけどね。
ほんと、Vitaではどうなったんでしょうね。気になるけど……我慢、我慢。


・BGM
特に不可はまったくなく。細かい部分は個人的な好みによりますでしょうし。ただ、他のオトメイトゲームの感想はまだ書いていないのであえて言うとするなら、昔に比べてBGMにも力を入れるようになってくれたのが嬉しかったです。このゲームを購入した当時の気持ちとして。最近はどのゲームもBGMに力を入れているみたいなので、本当に今更な感想ですけどね。
ただ、こんなこと言いつつかなりお気に入りのBGMはあります。
『A cat may look at a king』
流れる度に、つい手を止めて聴き入ってしまいましたね。聴いていて胸がきゅうんっと切なくなる感じになります。普段はもっと戦闘曲やらアップテンポの曲が一番のお気に入りの座に進出するんですけどねー。
ちなみに二番手に好きなのは『真実への鍵』です。時計を連想する音に弱いみたい……。


・イラスト
好みです! めっさ好みです!! ただ、最初にSYKのイラストレーターさんと同じと知った時は大分びっくりしましたけどね。なんというか、SYKは全体的に面長な印象がありましたから。(あ、でもSYKの絵も大好きっすよ!! ……あ、思い出したら再プレイしたくなってきた。内容忘れかけているし。だが他に積みゲーが……ぐぬぬ)
あれ……同じ人、だよね?(改めて絵を見比べて混乱)
子供は子供で可愛いですけど、これが大人になった時のギャップが……! ギャップが凄まじくてかなり萌え悶えました!
く……Vita移植でスチル増えてそう……我慢、我慢!


・シナリオ・課題
※課題
ゲームの攻略サイトを探して、ついVita版の攻略を見てしまって「あれ、課題の回答が違う……」とは思ったので改善されたのでしょうが、これはPSP版の感想なのであえて言います。ええ、言いますとも。
とりあえず、第一に思うのは課題の回答がたまに理不尽なことでしょうか。ドミノ倒しの選択肢にもありました通り!(ちなみに抗議のつもりで選択したら不正解扱いされた。当たり前だね!)
……別キャラルートで起こったことなんざ知らねぇですよ。それ、どうやって正解するんです。特に初周は選択肢じゃなくて、文字入力形式じゃないっすか。ますます正解が遠いじゃないっすか。……まぁ、二周目以降、回答を覚えてしまえばいちいち正解を見ないで済んだのでそこは楽でしたけれどね。でもどうせ楽に済まさせるのなら、いっそ課題自体正解したら二周目以降の選択自体飛ばせるように設定出来るようにするか、一度選んだ選択肢に色を付けて欲しかったです。優しいのかそうじゃないのか……。中途半端な優しさってやつか!

※シナリオ(全体から見て)
オトメイトさんのゲームって、ごくたまにどのルートを辿っても、台詞は違っても内容が同じなものがあるんですよね(以前、プレイしたゲームでいくつかそういうのがあったせいか、当たり外れの激しい印象が植え付けられている)。そうじゃないゲームもあるってわかっているんですが、それでもついつい構えちゃうところがありまして。でもこのゲームはちゃんと全ルート別の展開を辿ってくれたのでホッとしました。
で、内容面で一番印象についたのが……『有心会』胸糞悪い!! って部分です。いや、まぁ……有心会から見れば主人公は赤の他人、人質だっていうのはわかりますよ。状況からして赤の他人にいちいち情けをかけていられない、というのは理屈ではわかります。それでも主人公サイドを見れば、12歳の少女が何の有無も言わせず別世界に誘拐された上に人間扱いされないという、理不尽極まりない状況! 政府を悪として反抗するのなら、もうすこし被害者である主人公を気遣えよ、表面上だけでも……とでも思わなくもない。しかも構成員はどいつもこいつも頭が軽くてすぐにキレるし。すこしは考える頭を持てよ、とイラッイラしましたね。こんな短絡的なメンバーばかりが揃っているんじゃ、革命が成功したとしてもその先が続きそうにないな……と未来に希望が持てない組織というか。目前のことしか見えてなくて、2歩先、3歩先にある問題を持て余す結果になりそうというか。たしかにキングの支配は人間の感情を無視したものだけれど、キングの未来残留ルートは主人公がキングをほだして、キングが支配する体制は変わらずとも色々と改善しながら進めていけば国民にとって最善の未来に繋がっただろうに……と。まぁ、レインのせいでそれがままならなくなったわけだけれど。あ、キングルートの感想になってしまった。とりあえず、統合すると「有心会大っ嫌い!!」です。
あ、あと第2の印象ですが……「ファンタジーだと思ったらSFだったでござる」です。だって衣装がさぁ……ねぇ? ファンタジーを期待していた分、初周はかなり予想の斜め上をいく展開に戸惑いましたが、ギャップ萌えが堪能出来たので満足です。


さて、以下に各キャラルートの感想を書いていきます。
ちなみに順番は、プレイしたキャラクター順。一人目は随分前なので、結構ポロポロ忘れてそうです。

・西園寺寅之助
我が(個人的に)憎き有心会の若ですね。
寅之助ルートをプレイ中は、だんだんと寅之助が優しくなっていってくれたのでそこはいいのですが、別ルートをプレイ中は未来のトラは全然好きになれませんでした。まぁ、それ以上に長が好きになれないんですけどね。子供に暴力を振る上に育児放棄とか親として最低過ぎるだろ。身勝手すぎて、同情する余地さえない。有心会……もうすこし応援したくなるような要素が欲しかったです。あ、またアンチ有心会な意見になってしまった。
そんなトラルートで好きなのは現代帰還ルートですね。やっぱり短絡的に殺しちゃったのには微妙な気持ちになりましたが、あの狂気の片鱗とも呼べるようなスチルは大好きです。
あと、全体的に見ればトラと終夜の掛け合いは好きです。
……うん、トラが好きな人が見たらごめんなさいな意見ばかりです。すぐに暴力、脅しに走るようなタイプが苦手で……。うん、好みは人それぞれだもんね!

・時田終夜
子供時代と大人時代の見た目のギャップが素晴らしい!
唯一、未来に残っても過去に戻っても同一人物な攻略対象とか、他の攻略対象に比べて美味しいポジションだなとか最初の方では思いましたが……未来残留ENDを見ると素直に喜べないですよね。人口転生の弊害が大きすぎた。とはいえ、『もう一方の彼は今やどうしているのか……』とやきもきしなくて済むのが助かりますが。他キャラは、もう一方の彼が不憫すぎて。そもそも未来に残った時に停滞した時間の中でどう過ごしているのか、もやもやさせられるんですよね。まぁ、全方面ハッピーエンドなんてご都合主義があるわけもないのだから、仕方のない部分でしょうけれどね。

・英円
子供時代と大人時代のギャップにびっくり!
この子の変わりっぷり、本当に主人公に同調しますよ。「あんなに可愛かったのにどうしてこうなった……!」って気持ちが、ほんっとーによくわかります。だがしかし、恋愛方面に関してはかなりときめかされるキャラでもありました。というか一番ときめいたキャラかもしれない。年下の攻略対象って普段あまり好きじゃないんだけれどな……この年下、美味しすぎました。しかも主人公と恋人になった時の、喧嘩してるんだかいやそれただの痴話喧嘩だろ何このバカップルどもと言わざるを得ないやり取りの数々……! プレイしていてニヤニヤが止まらなかったです! 物語の立ち位置的には、かなり可哀想な子だったですけどね。巻き込まれた分、家族と幸せになって欲しいと思いました。
でもって円といえば央の存在ですが。小学生時代の央は騒がしくて空気読めなくて苦手だったけれど、予想外に良い成長の仕方をしたなぁと思いました(大人Ver.は逆に好みだった)。え、Vitaだとルート追加されるの? ぐ、ぐぬぬ……っ!! 購買欲に、負けない!

・加納理一郎
大人ver.の見た目がめっさ好みです!
ただね……、有心会ルートで若にあっさりと伸されたのにはびっくりしました。もうちょっと強いと思ってたよ! でもって長を信用していたのにびっくりしました。しかもあっさりと手のひらを返されていたし。あの人一番信用しちゃ駄目な人じゃん。もうちょっと警戒心強いと思っていたよ!! と、細々したところで(主に能力的な面で)ショックを受けた部分はありましたが(だってパッケージの位置的にも重要そうなポジションじゃん。あらゆる面で強いって思っちゃうじゃん!!)。
まぁ、なんというか……この人、全体的にみると不憫ですよね。まさかの不憫属性。もっと格好いい活躍を期待してしまっていましたが……うん、たかが10年で最強になってたらそれこそどんなご都合主義だって話ですよね。
あらゆる意味で購入前の期待を裏切られたキャラでした。でも好きだよ!
しかしこの人、酔うとすごい可愛いな。ボーナストラックでの感想ですけど。

・海棠鷹斗
いや、なんというかもう……彼の主人公への執着っぷりにゾクゾクさせられましたね。たとえば、死んだ妻や恋人を蘇らせたいキャラクターがいても、その蘇らせる対象が主人公でなく、主人公はその場合、そのキャラクターにとっての第三者という立ち位置の作品なら結構な数を見てきましたけれど。この作品では、主人公がその妻やら恋人にあたる立ち位置。しかも実際に蘇らせられるという展開になっていたのですごく新鮮な気分だったのと、そこまで執着されることへの恐ろしさを感じました。主人公が第三者の立場にいるとき、よくそういうキャラクターに対して「そんなことをしても恋人は喜ばないよ」と言葉をかけるじゃないですか。その恋人の気持ちをまざまざと実感させられた、というか。世界まで壊されたら、これホントに喜べないや。
でもってこのルートが一番その後の展開が気になるんですよね。どの部分がって言われると、主人公が現代に帰還した後の、未来の鷹斗がどうなっているかって部分なんですが。だって、主人公が現代に帰還した後、未来の主人公が目を覚ましたっぽい演出が最後に入っていたんですぜ? その辺り、Vita版で書かれているようなら買います(あれ、購買欲の抑制は……?)。まぁ、実際に書いたとしたら蛇足的な扱いをされそうですけれどね。想像の余地を残してこそ、な意図をもってあの演出をされたんでしょうし。でも、やっぱり見たい気持ちもあるわけですよ。レインに振り回された分、未来鷹斗にも幸せになって欲しいって気持ちが強いものですから。

・レイン
すべての元凶ですね。しかし頭のいい人間って本当に何をやらかすのかわからない。
かといって嫌悪する気持ちもなく。何に一番驚いたのかって言われれば、彼のルートがあった、ってことくらいですし。てっきり完全モブ扱いで終わると思ってましたもん。
1番印象深かったのは、彼のルートを進めた時に、急にタイトル画面に戻って勝手に選択する演出でしたね。ここぞ、という時にああいった演出がくるのはいいですね。いい意味で鳥肌が立ちました。



さて、以上でPSP版のフルコンプ後感想を終了したいと思います。
今までVita版が出ることを待たずに買ってしまったことを後悔するのを恐れてVita版の公式サイトを見ないようにしていたのですが……どうしよう。見に行くべきなのか。他にも欲しいゲームがあるから、すでにあるゲームは下手に購買欲を刺激しないようにしたいのに、追加要素が気になって仕方がない。ぐぬぬ……っ!!


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